ある日の事、友人が、
「AV男優のアルバイトをしていた男とセックスをした」
と言う話をしてくれた。
勿論、好奇心旺盛の私が食いつかない訳がない。
「詳しく聞かせてよ!」
ニヤニヤしながら友人を問い詰めた。
友人の話ではとにかく前戯が凄かったそうだ。
「あれは技師だね」
友人はアルバイト男優の舌技を絶賛していた。
秘処は勿論の事、全身を隈なく巧みな舌捌きで責められたらしい。
友人の話を聞いているだけで私のショーツの中の湿度が上がるのを感じていた。
余程羨ましそうな顔をしていたのか、そんな私に、
「紹介してあげようか?」
友人が携帯片手にいやらしい笑みを浮かべながら言った。
こんないい話を断る理由がない。
友人はアルバイト男優に事の事情と私のアドレスを送信した。
すぐさま私の携帯にアルバイト男優からのメールが届いた。
「後はあなた達で好きにやってちょうだい」
こうして私とアルバイト男優との交流が始まった…。
アルバイト男優こと『永森』。
永森は私より5歳年上で営業の仕事をしていた。
AV男優のアルバイトをしていたのは結婚前の若い頃。
たまたまナンパした女の子がAV女優だったらしく、その女の子にスカウトされて何本か出演したらしい。
AV女優が惚れ込む程とは一体どれだけ凄い男なのか…。
私達が対面するまでにはそう長くはかからなかった。
初めてのメールから1週間後の夜、繁華街で待ち合わせをした。
待ち合わせの時間より5分早く着き、辺りを見渡す。
(もしかしてあの人?)
小柄なスーツ姿の男性。直感的に永森だろうと感じた。
私はその場で永森に電話をかける。
思った通り、その男性はポケットから手探りで携帯を取り出した。
「もしもし…」
私は携帯で会話をしながら永森の近くへと歩み寄った。
「あ…っ」
会話の途中でこちらに気付いた永森が声を上げた。
私は頬笑みながら軽く頭を下げ、電話を切った。
「初めまして」
お互い少し照れくさそうに挨拶を交わした。
この日の目的はセックスだと言う事は承知しているものの、会ってすぐにホテルへ直行はさすがにないだろう。
取りあえず、軽く飲みながら会話を楽しむ事になった。
適当なBARを見つけ、ビールを注文。
永森を紹介してくれた友人の事や趣味の事など話しながらほろ酔いになるのを待った。
3杯目のビールを飲み終える頃、
「早く君の裸がみたいなぁ。そろそろ… どう?」
頬杖をつきながら永森がいやらしい笑みを浮かべた。
「私の裸なんて… あまり期待しないで下さいよ」
「いや… 服の上からでも分かるよ。君の体のラインが…」
永森の伸ばした手がさりげなくお尻に触れる。
「それじゃ、確かめてみる?」
森永の腿にそっと手を置き、上目使いに覗き込んだ。
永森はその言葉を待っていたかのように、私の手を取り席を立った…。
ホテルの一室…。
部屋に入るなり、永森が私の腰に手を回し引き寄せた。
「君は俺にどんなセックスをして欲しいの?お望み通りに演じるよ。」
永森は私の唇を親指でなぞりながら囁いた。
「…凄くいやらしいセックスをお願い…」
口元にある永森の手をそっと両手で挟み込み、私の唇に置かれた親指を軽く噛んで見せた。
「仰せのとおりに…」
見つめ合うと唇が吸い寄せられるように重なり、いつしか激しく舌を絡ませ合っていた…。
続く…
THEME : 官能小説 - GENRE :
アダルト
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